●口に甘きは腹に害あり

読み(ひらがな)

くちにあまきは はらに がいあり。

意味

おいしくて甘い食べ物は、胃腸には悪いということ。

解説

甘い食べ物は、つい食べ過ぎてしまうので、胃の調子が悪くなったり、腸の調子が悪くなったりする、ということのようです。 腸の調子が悪くなれば、食べ物の栄養素を吸収する働きが下がり病気の原因をつくることになります。 また、甘いものは、内臓によくないという意味もあるのではないかと思います。 食べ過ぎることは体にもよくないことですが、最近は、栄養面から見ても悪いことであると考えられ、甘いものを食べ過ぎると、 体の中で次のような糖化という現象がおこるようです。血液の中に含まれる糖が、たんぱく質やコレステロールなどと結びついて有害な物質に変化し、 病気や動脈硬化の原因になるということです。特に、50才を過ぎると、代謝の働きが下がるので、甘いものは、できるだけひかえるようにする 必要があると思います。また、このことわざは、「口に甘いは腹に毒(くちにあまいははらにどく)」とも言うようです。

重要語の意味

口=「くち」と読み、食べ物を食べるとき必要となる体の一部。  甘き=「あまき」と読み、あまし。あまい味がする。おいしい。  腹=「はら」と読み、内臓を覆い包むところ。胃と腸。  害=「がい」と読み、悪い結果を引き起こすもの。  胃腸=「いちょう」と読み、胃と腸。食べ物を消化するところ。  悪い=「わるい」と読み、よくない。健康ではなく病気になること。  胃=「い」と読み、食べ物を胃液とまぜて腸へ送り出す器官。  腸=「ちょう」と読み、食べ物の栄養素を吸収し食べ物のかすを外に出す器官。  内臓=「ないぞう」と読み、心臓、肝臓、胃、小腸、大腸、膵臓、腎臓、脾臓など。  栄養面=「えいようめん」と読み、栄養の立場。栄養という観点。  栄養=「えいよう」と読み、生き物が食べ物を消化しさまざまな成分(物質)を取り入れる働き。  糖化=「とうか」と読み、血液中の糖がたんぱく質や脂質と結合して有害物質に変化し細胞や血管に悪い結果を引き起こす現象。  血液=「けつえき」と読み、生き物の体の中のすみずみまでめぐって細胞に栄養素や酵素などを運ぶ液体。  糖=「とう」と読み、水分に溶けた炭水化物。  たんぱく質=「たんぱくしつ」と読み、生き物を構成する大切な物質。代謝に大切な酵素の成分。  コレステロール=脂質のひとつ、細胞膜の成分。  動脈硬化=「どうみゃくこうか」と読み、血液を流す管がかたくなって詰まったりすること。  代謝=「たいしゃ」と読み、食べ物の分解と合成から起こる体内物質の交代と変化。  毒=「どく」と読み、人の体に悪いもの。健康に害を与えるもの。 

いわれ(歴史)と重要度

近松門左衛門の国性爺合戦(こくせんやかつせん)。    重要度=☆☆☆       難易度=難しい

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