●弘法筆を択ばず

読み(ひらがな)

こうぼう ふでを えらばず。

意味

本物の名人や達人は、道具や材料の、よしあしを問題にしない、というたとえ。

解説

書の名人、弘法大師空海は、良い筆であろうと、悪い筆であろうとも、いつでも、同じように 立派で美しい文字を書いた、ということから生まれたことわざのようです。本当の名人や達人は、 たとえ道具や材料が悪くても、しっかりと、その事をやりとげてしまう、ということのようです。 自分の下手さを、道具のせいにすることを戒める、意味があるようです。

重要語の意味

弘法=「こうぼう」と読み、弘法大師空海(こうぼうだいしくうかい)、書道に優れ三筆のひとり。日本真言宗の開祖。[774-835]。  筆=「ふで」と読み、木や竹などの先端に毛をたばねたものをつけ、それに墨を含ませ文字を描く道具。  択ばず=「えらばず」と読み、択ばない。  択ぶ=「えらぶ」と読み、2つ以上のものの中から1つを取り出す。  名人=「めいじん」と読み、ある分野で特に優れているため高い評価を得ている人。  達人=「たつじん」と読み、ある分野に長く深く経験しているため優れた能力を持った人。  道具=「どうぐ」と読み、物を作ったり表現したりする時に必要となる手などに持って使うもの。  よしあし=良いことと悪いこと。  問題=「もんだい」と読み、面倒となること。厄介なこと。 

いわれ(歴史)と重要度

不明。   重要度=☆☆☆

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