●くちなわの口裂け

読み(ひらがな)

くちなわの くちさけ。

意味

欲が強すぎて、身を滅ぼしてしまうことのたとえ。

解説

欲が深すぎると、自分の気づかないうちに怪我をしてしまうから 注意しなさいよ、といういましめだと思います。 蛇は、欲が深いため、自分の口より大きなエサを呑み込もうとして、 口が裂けてしまうということから生まれたことわざのようです。 人間の場合も、自分の好きなものばかりを食べていると、栄養が偏り、 病気を招いてしまうかもしれません。また、 食べ過ぎると胃腸をこわしたり、肥満体になってしまうということも 考えられます。

重要語の意味

くちなわ=へびの古い言い方。朽(く)ち縄(なわ)。蛇はくさった縄に似ているので。  口=「くち」と読み、食べ物を含んでかむところ。  裂け=「さけ」と読み、裂けること。ひとつのものが切れて分かれること。  欲=「よく」と読み、ものをほしいと思ったり、あることをしたいと思う心。  強い=「つよい」と読み、程度がはげしい。  身=「み」と読み、からだ。  滅ぼす=「ほろぼす」と読み、おとろえてなくす。  深い=「ふかい」と読み、程度が大きい。  怪我=「けが」と読み、注意が足りなくて身体に傷などを受けること。  注意=「ちゅうい」と読み、あることに気をつけること。  蛇=「へび」と読み、はちゅう類のひとつ。つつのように細長く身体をくねらせて進む。執念(しゅうねん)深い動物。  呑む=「のむ」と読み、食べ物などを口に入れのどをとおす。  栄養=「えいよう」と読み、生物が身体を健康に保つために食べ物を取り入れるはたらき。  偏り=「かたより」と読み、あるひとつの方向に寄(よ)ってしまうこと。  病気=「びょうき」と読み、からだやこころに悪いところがあらわれること。  招く=「まねく」と読み、ひきおこす。  過ぎる=「すぎる」と読み、ものの量がふつうより多い。  胃腸=「いちょう」と読み、胃と腸。食べ物を消化し栄養を吸収するところ。  肥満体=「ひまんたい」と読み、からだが太っていること。体重が重い人。 

いわれ(歴史)と重要度

不明。    重要度=☆☆     難易度=ふつう

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