●世渡りの殺生は釈迦も許す

読み(ひらがな)

よわたりのせっしょうは しゃかもゆるす。

意味

お釈迦さまも生活をするための殺生は、悪いことではないと認める、ということ。

解説

仏教では、生きものを殺すことは、戒律によって禁止されていますが、生きていくため、 つまり、食べるために生きものを殺すことは、お釈迦さまでも許してくれる、ということのようです。 また、生活を守るためなら、少しぐらいの悪いことは、やむを得ない、という意味もあるようです。 たとえば、戒律を守るために、すべての人たちが生きものを殺すことをやめてしまったら、誰ひとり 食事をすることができなくなります。だから、食べるものを得るためには、生きものを殺すことが必要となります。 つまり、人は、他の命をいただくことによって、その命をつないでいるということです。ありがたいことです。 仏教の「殺生をしない」という戒律の意味は、食べるために生きものを殺すことは、やむを得ないけれど、 それ以外の理由で生きものを殺さない、ということと思います。

重要語の意味

世渡り=「よわたり」と読み、家族や世の中の人たちとつながりを持って生活すること。 (昔、仏教では、出家をすると世の中の人たちと関係をたち托鉢によって命をつなぎ戒律を守る生活をしていたので、 その出家とは違った生活のことを世渡りと表現したのだと思う。)  殺生=「せっしょう」と読み、生きものをころすこと。生きもののいのちをたつこと。仏教では殺生を禁止している。  釈迦=「しゃか」と読み、釈迦牟尼の略。紀元前5世紀ごろに仏教をひろめた人。ブッダ。  許す=「ゆるす」と読み、わるいことではないとみとめる。  生活=「せいかつ」と読み、食べものを食べて命をつなぎ活動すること。  認める=「みとめる」と読み、そうであると受け入れる。  仏教=「ぶっきょう」と読み、お釈迦さんのおしえ。人がどのようにするば苦しみを解決できるのかを四諦八正道によって示した教え。  戒律=「かいりつ」と読み、仏教で出家したものが守らなければならないきまり。生活習慣を正すためのきまり。  禁止=「きんし」と読み、してはいけないこと。  生きもの=「いきもの」と読み、いのちあるもの。せいぶつ。さかな、にわとり、ぶた、うしなどの動物。いも、まめ、やさい、くだものなどの植物。  やむを得ない=「ゆむをえない」と読み、(そうするしかないので)しかたがない。  誰ひとり=「だれひとり」と読み、どのひとも。  托鉢=「たくはつ」と読み、鉢をもって各家に食事を与えてくださいと願い出ること。乞食(こつじき)。 

いわれ(歴史)と重要度

不明。    重要度=☆☆    難易度=ふつう

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