●耳を貴び目を賤しむ

読み(ひらがな)

みみをたっとび めをいやしむ。

意味

耳で聞いたことは尊重するが、自分が目で見たことは、軽く受けて信じようとしない。

解説

遠く離れたところの話などは大切にするけれど、 自分の身近なことには、関心を持たないことのようです。また、 昔のことを貴び、現在のことを軽んじることでもあります。 自分に都合のいいことは信じるけれども、都合の悪いことは、 たとえ現実に起こっていることでも、それを受け入れようとしないことですから、 現実に起きていることを、ないがしろにすることへの戒めではないかと思います。 「耳を信じて目を疑う」とも言います。

重要語の意味

耳=「みみ」と読み、顔の両側にあり音や言葉などを聞くところ。  貴ぶ=「たっとぶ」と読み、とうとぶ。大切にする。  目=「め」と読み、顔にあり外の世界を見るところ。  賤しむ=「いやしむ」と読み、いやしめる。軽べつする。見くだす。  尊重=「そんちょう」と読み、価値があると思って大切にすること。  軽い=「かるい」と読み、重大でない。大切に思わない。  受ける=「うける」と読み、外からの働きがこちらに及ぶ。  信じる=「しんじる」と読み、あることを自分のこととして受け入れる。  遠い=「とおい」と読み、空間的、時間的にへだたりがある。  離れる=「はなれる」と読み、2つのものの間にへだたりがある。  身近=「みぢか」と読み、自分の身の近く。自分に関係していること。  関心=「かんしん」と読み、特に心をひかれること。  持つ=「もつ」と読み、心に思う。  昔=「むかし」と読み、現在から過ぎ去った時。以前。  現在=「げんざい」と読み、いま。過去と未来の間にある時。  軽んじる=「かろんじる」と読み、かるくみる。大切にしない。  都合=「つごう」と読み、何かをする場合の自分とのかかわり方。  現実=「げんじつ」と読み、現在ここで起こっている事実。今、起きていること。  ないがしろ=目の前にあっても軽んじること。  戒め=「いましめ」と読み、注意すべきこと。  疑う=「うたがう」と読み、本当のことではないと思う。 

いわれ(歴史)と重要度

張衡(ちょうこう)・東京賦(とうけいのふ)。   重要度=☆☆☆   難易度=ふつう

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