●行住坐臥

読み(ひらがな)

ぎょうじゅう ざが

意味

日々の、立ったり、座ったりする動作のこと。言い換えると、普段の日常生活そのものも、意味する。

解説

「行」は、体を動かしたり、歩いたりすること。「住」は、ある一定の所にとどまること。 「坐」は、椅子や畳などに座ること。「臥」は、横になって寝ること。 元々は、仏教の日常の行動の決まりごと(戒律)を説明する場合に用いられていた言葉のようで、 「四威儀(しいぎ)」とも言うようです。歩いたり、休んだり、座ったり、眠ったりする、一日中の すべての行動を意味しているようです。

重要語の意味

行=体を動かし、何かをすること。主には歩くこと。  住=すむ、という意味で、一定の所にとどまること。  坐=「座」と同じ意味で、畳などに、すわること。  臥=「が」と読み、又、「ふせる」とも読む。体を横にして寝ること。休むこと。 

いわれ(歴史)と重要度

お釈迦さんが亡くなってから300年後頃の出家僧たちの戒律を表した書物で用いられた内容。 (有部律破僧事、倶舎論など)   重要度=☆☆☆

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仏教の戒律

仏教は、お釈迦様の教えですが、お釈迦様は、よりよい生活を送る為には、 日常の行いを、正しい方法で過ごすということを、とても大切にしていたようです。 それが、戒律であり、この戒律をしっかり守れば、迷いの少ない生き方が できると言われて、お釈迦様の弟子、特に出家信者には、かなり細かな、規則が 決められていたようです。正しい生活態度によって、正しい考え方が生まれ、 やがて、正しい行いに、つながっていくというのが、仏教の考え方のようです。

行住坐臥