●亀毛兎角

読み(ひらがな)

きもう とかく

意味

実際に存在しないもののたとえ。

解説

亀には毛が生えていませんが、亀の体についた水草を見て、それが毛であると 見間違えをしてしまう。また、兎の長い耳を見て、角が生えているのではないかと 勘違いをしてしまう。この2つは、誤った見方、考え方で、妄想そのものです。 言葉は、とても便利な反面、単語の組み合わせによって現実にあり得ないものを 作り上げてしまう可能性がありますので、このような言葉の危険性を指摘し、 現実を正しく見ることの大切さを示した、たとえではないかと思います。

重要語の意味

亀毛=「きもう」と読み、かめのけ。あり得ないもの。  兎角=「とかく」と読み、うさぎのつの。あり得ないもの。  亀=かめ。は虫類のひとつ。かたいこうらでおおわれている動物。  毛=け。人や動物の体に生えるもの。  兎=うさぎ。耳の長いほ乳類のひとつ。  角=つの。うし、ひつじ、しかなどの頭に生えているもの。  実際=「じっさい」と読み、現実のあるがままのものやようす。  存在=「そんざい」と読み、現実に人やものなどがあること。  水草=「みずくさ」と読み、水の中に生えている草。  見間違える=「みまちがえる」と読み、まちがえてみる。  勘違い=「かんちがい」と読み、考えちがい。  誤る=「あやまる」と読み、まちがう。まちがえる。  妄想=「もうそう」と読み、分別によって生じる現実でないこと。言葉などに執著するため誤った考え方をすること。  言葉=「ことば」と読み、お互いの気持ちや考えなどを伝え合うためのもの。  便利=「べんり」と読み、役に立つこと。  半面=「はんめん」と読み、ある見方とは別の考え方。  単語=「たんご」と読み、ひとつのものを示す場合の短い言葉。  組み合わせ=「くみあわせ」と読み、2つ以上の単語をつなげて1つのものにすること。  現実=「げんじつ」と読み、いま、現に事実として存在しているもの。  可能性=「かのうせい」と読み、実際にそのようなことが起こりうるということ。  危険=「きけん」と読み、あぶないこと。しっかりしていないこと。  指摘=「してき」と読み、重要な点を取り上げてしめすこと。  生える=「はえる」と読み、動物の体から毛が出る。 

いわれ(歴史)と重要度

楞厳経。   楞伽経。   重要度=☆☆☆       難易度=ふつう。   熟語分類=仏教

スポンサードリンク

亀毛兎角


.