●殺生禁断

読み(ひらがな)

せっしょう きんだん

意味

仏教の慈悲の精神に基づいて、生き物を殺すことを厳しく禁止すること。

解説

仏教の生き物をいつくしみ大切にする考え方から生まれたきまりで、生き物を殺さない、 ということのようです。もとは、仏教の戒律を守るために作られた六斎日から生まれた規則で、 1カ月の中で、8、14、15、23、29、30日には、八斎戒の不殺生戒を守るということのようです。 また、生き物を殺してはいけないとする地域なども生まれ、鳥や獣、魚などをとってはならない、とするきまりのようです。

重要語の意味

殺生=「せっしょう」と読み、生き物を殺すこと。  禁断=「きんだん」と読み、あることを絶対にしないこと。かたく禁止すること。  仏教=「ぶっきょう」と読み、仏の教え。苦しみを解決する方法を説いた教え。  慈悲=「じひ」と読み、あわれみいつくしむこと。  精神=「せいしん」と読み、@人間の心。A心の持ち方。  殺す=「ころす」と読み、生き物などの命をうばう。  厳しく=「きびしく」と読み、つよく。かたく。  禁止=「きんし」と読み、規則などによってしてはいけないと命ずること。  戒律=「かいりつ」と読み、仏教の信者などが心身を清めるために守らなければならないこと。 八正道にかなった正しい生活習慣。  六斎日=「ろくさいにち」と読み、神または鬼が人間のやっていることを観察している日なので 在家の信者がこの日に慎み体を清めるために八斎戒を守ること。  八斎戒=「はっさいかい」と読み、八戒。8つのいましめ。 @生き物を殺さない。A盗みをしない。B男女の交わりをしない。C嘘を言わない。D酒を飲まない。E歌舞を見ない。F柔らかな布団に寝ない。G昼を過ぎての食事をしない。  不殺生戒=「ふせっしょうかい」と読み、生き物を殺さない。  地域=「ちいき」と読み、区切られた場所。  獣=「けもの」と読み、毛がはえ4つの足を持つ生き物。 

いわれ(歴史)と重要度

続日本記。   重要度=☆       難易度=ふつう。

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殺生禁断

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