●焚書坑儒

読み(ひらがな)

ふんしょ こうじゅ

意味

学問、思想、言論などを弾圧することのたとえ。

解説

社会や政治のあり方についての考え方を発表したり、また、その思想を学ぶことなどを権力が、 おさえつけることのようです。この四字熟語は、中国の秦の始皇帝が、自分たちの考え方である 法家の思想を守るために、儒教の書物などを焼いてしまい、政治のやり方に批判的な者を生き埋め にした、という故事から生まれた言葉のようです。国家の乱れをなくすために、国家に異論を唱える 者を、権力でおさえつけることだと思います。

重要語の意味

焚書=「ふんしょ」と読み、書物などを焼いて読めなくすること。  坑儒=「こうじゅ」と読み、儒教の学者やその他の学者を生きたまま土にうめること。  焚=火をつけて燃やす。  書=かきもの。本。記録。  坑=地にほった穴。生き埋めにする。  儒=学者。孔子の教えを学んでいる者。  学問=「がくもん」と読み、知識を得るために知らないことを学ぶこと。  思想=「しそう」と読み、人生や社会に対する考え方。政治や社会のあり方についての考え方。  言論=「げんろん」と読み、言葉によって思想などを発表すること。また、書物によって思想などをあらわすこと。  弾圧=「だんあつ」と読み、人の社会的な活動を権力でおさえつけること。  権力=「けんりょく」と読み、他人を支配して従わせるちから。特に国や政府の強制的なちから。  秦=「しん」と読み、中国、周代の国の名前。紀元前221年に統一国家を起こした。  始皇帝=「しこうてい」と読み、秦の一番はじめの皇帝。[BC259-BC210]。  法家=「ほうか」と読み、諸子百家のひとつ。戦国時代に法律によって天下を治めようとした思想家。  批判的=「ひはんてき」と読み、あることに対して悪く評価をすること。  故事=「こじ」と読み、昔、実際に起こった事。古くから伝わっていること。 

いわれ(歴史)と重要度

史記・秦始皇紀。    古文孝経。     重要度=☆☆☆     難易度=ふつう

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焚書坑儒