●飛んで火に入る夏の虫

読み(ひらがな)

とんで ひにいる なつのむし。

意味

自分から進んで、危険なことや災難に、関わり合うことのたとえ。

解説

自分の求めてやったことが、結果として、あぶないことや、悪い出来事につながってしまうことのたとえ、のようです。 自分が、よいと思ってしたことの愚かさを表現しようとしたことわざのようです。 夏の夜、虫が、燃えている明るい光を求め、火の中に飛び込んで焼けて死んでしまうので、このように言うようです。 特に、蛾は、夜、火の回りを飛び回り、火のこわさを知らない為か、明るい火の中にとびこんで行ってしまうようです。 音吉も、その愚かな者の一人ですが、凡夫は、煩悩のこわさを悟ることができないため、欲にとらわれ愚かな行為に及んでしまうのだと思います。

重要語の意味

飛ぶ=「とぶ」と読み、地面から離れて空中を進むこと。虫などが空中を進むこと。  火=「ひ」と読み、木などがもえて光を出していること。  入る=「いる」と読み、「はいる」の古い言い方。  夏の虫=「なつのむし」と読み、夏に空中を飛びまわる虫。我など。  虫=「むし」と読み、こんちゅう。せっそく動物のひとつ。普通むねの所に左右に3つの足と1つの羽がある。  危険=「きけん」と読み、あぶないこと。  災難=「さいなん」と読み、悪いできごと。  関わり合う=「かかわりあう」と読み、関係する。つながる。  愚かさ=「おろかさ」と読み、真実を理解していないこと。  蛾=「が」と読み、よる火の回りに集まる虫。火取虫(ひとりむし)。  煩悩=「ぼんのう」と読み、(仏教で説く)苦しみの原因のひとつ。煩悩はよく燃える炎にたとえられる。  凡夫=「ぼんぷ」と読み、仏の悟りの境地から見た愚かな人間。 

いわれ(歴史)と重要度

古今和歌集・五四四、六〇〇。   法苑珠林(ほうおんじゅりん)。   重要度=☆☆☆   

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