●火中の栗を拾う

読み(ひらがな)

かちゅうの くりを ひろう。

意味

煽(おだ)てられて、他人の利益のために危険を冒すことのたとえ。

解説

他の人から、ほめられて、あぶないことやむずかしいことを無理してやることのたとえのようです。 また、あぶないことだと分かっていながら、無理をしてやることのたとえでもあるようです。 「猫が、ずるい猿に煽(おだ)てられ、いろりの火の中で熱くなっている栗を取り出そうとして 大やけどをしました。しかし、猿は平気で、その栗を食べてしまいました。」という動物のたとえ話から生まれたことわざのようです。 ずるい人から騙(だま)されて、あぶないことをしないように、という意味があるのではないかと思います。 英語では、"Take the chestnuts out of the fire with the cat's paw."と言い、 「猫の足を使って火の中から栗を取り出せ」という意味のようです。

重要語の意味

火中=「かちゅう」と読み、もえている火の中。あつい火の中。  栗=「くり」と読み、ぶな科の木で秋に実をつけるくだもの。火を加えて食べる。  拾う=「ひろう」と読み、ものを手で取りあげる。  煽てる=「おだてる」と読み、あることをさせる目的でおせじを言う。  おせじ=相手のきげんをよくするためにほめて言うことば。  他人=「たにん」と読み、自分以外の人。  利益=「りえき」と読み、ためになること。よいこと。  危険=「きけん」と読み、悪いことが起こりそうなこと。あぶないこと。  冒す=「おかす」と読み、むずかしいことを無理をしてする。  ずるい=わるがしこい。自分が楽をして他人にあぶないことなどをさせること。  騙す=「だます」と読み、うそを言って相手のきげんをよくする。  猫=「ねこ」と読み、のんびりとしたどうぶつ。  猿=「さる」と読み、猫よりかしこいどうぶつ。 

いわれ(歴史)と重要度

イソップ物語。    重要度=☆☆☆   

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