●葦の髄から天井を覗く

読み(ひらがな)

よしのずいから てんじょうを のぞく。

意味

個人の狭い知識や経験をもとに、広い世界のことを論じたり、 大きな問題などを、自分の都合のいいように判断してしまうことのたとえ。

解説

葦は「あし」の別名、すすきに似たイネ科の植物。そのあしの細い茎の中心部の穴を通して、 天井をのぞき、天井の全てを見たような気になって、しまうことから生まれた句。 音吉もそうですが、私たちは、1人だけの考えで、いろいろなことを勝手に判断したりしてしまう事は、 よくあるかもしれません。同じような、ことわざに、京都いろはがるたの、「針の穴から天を覗く」という 句もあります。

重要語の意味

葦=「よし」と読み、「あし」の別名。すすきに似たイネ科の植物で、2メートルぐらいになる。 あしの茎は、乾かして、すだれにする。  髄=「ずい」と読み、植物の茎の中心部の空洞のこと。実際は、植物が 水を、葉などに運ぶ為にある細い管がたくさん集まっているが、それがない状態の、 茎のくだの中心部のことと思われる。  天井=家などの部屋の一番上に張る板。  覗く=「のぞく」と読み、小さな穴やすきまなどから、離れたところを見ること。 少しだけ見ること。  茎=「くき」と読み、植物の花や葉を支えるまっすぐな部分で、その下の端は、 地面の中の根につながる。  すだれ=あしなどの細長い茎のくだを、たくさん並べて、糸などであみ、 それをつりさげて、日よけや、部屋のしきりにするもの。 

いわれ(歴史)と重要度

江戸いろはがるた。漢書(かんじょ)。史記(しき)。   重要度=☆☆☆   

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天井
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