●庇を貸して母屋を取られる

読み(ひらがな)

ひさしを かして おもやを とられる。

意味

一部を貸しただけなのに、つけこまれて、全部を取られてしまうことのたとえ。また、恩を仇で返されることのたとえ。

解説

こまっている人を助けようと思って、ひとつの小さなところを貸しただけなのに、その人から上手に利用されて、すべてのものを 取られてしまうということ、また、他の人によいことをしてあげたのに、その人から怨まれ、しかえしをされ、たとえば、 築き上げてきた自分の地位を、奪われてしまうことのようです。 家の中のほんの一部分の小さなひさしを貸してあげたのに、自分の住んでいた家のすべてを、貸してあげた人に取られてしまう ことから生まれたことわざのようです。

重要語の意味

庇=「ひさし」と読み、屋根のはしについている小さな部分。  貸す=「かす」と読み、自分のものを他人につかわせる。  母屋=「おもや」と読み、家の中で庇や廊下などではない主なところ。  取る=「とる」と読み、場所などを自分のものとして使う。  一部=「いちぶ」と読み、すべての中のあるひとつのところ。  つけこむ=相手のすきをついてあることを利用する。  恩=「おん」と読み、他の人から与えられたよいこと。  仇=「あだ」と読み、@うらみ。Aしかえし。Bわるいこと。  返す=「かえす」と読み、もとの持ち主のところにもどす。  助ける=「たすける」と読み、こまっている人に何かをしてあげる。  怨む=「うらむ」と読み、ある人をきらいだと思う。いやだと思う。  しかえし=いやな人に対していやなことをする。  築く=「きずく」と読み、つくりあげる。  地位=「ちい」と読み、社会的な身分や立場。  奪われる=「うばわれる」と読み、ぬすみとられる。  部分=「ぶぶん」と読み、すべてのところをいくつかに分けたもの。 

いわれ(歴史)と重要度

不明。    重要度=☆☆☆    難易度=やさしい

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