●解語の花

読み(ひらがな)

かいご の はな。

意味

言葉を理解する花のことで、美人のたとえ。

解説

美人のたとえとして、その美しさを蓮の花と比べて表現したもので、美しいだけでなく、 言葉を理解して話をすることができる花、という意味があるようです。このことわざには、 次のような故事があります。『唐の玄宗皇帝は、宮中の池に咲いている蓮の花と楊貴妃を比べて 次のように言いました。「蓮の花の美しさも、この言葉を理解する花には及ばない」、と』。 花が自ら持っている均整のとれた形や色合いの美しさは、言葉では表現するのが難しいものです。 玄宗皇帝には、楊貴妃が花のように美しく見えたので、その美しさを讃える為に、花を用いたのではないかと思われます。

重要語の意味

解語=「かいご」と読み、言葉を理解すること。  解=わかる。  語=@ことば。Aかたる。  花=「はな」と読み、均整のとれた形と共に色と香りを持ち、特に美しい色合いの花びらをつける植物。美しさのたとえ。  理解=「りかい」と読み、あることの意味を自分の心の中でわかること。知ること。  美しさ=「うつくしさ」と読み、ものの形や色の調和がよく見えるため心地よい感じがすること。  蓮=「はす」と読み、夏に香りを持ち美しい花を咲かせる植物。朝咲いて夕方閉じる。  玄宗皇帝=「げんそうこうてい」と読み、中国、唐の時代の第六番目の皇帝。楊貴妃をとても気に入りきさきとした人。  楊貴妃=「ようきひ」と読み、歴史上で特に有名な美人。玄宗皇帝に気に入られきさきとなった女性。  宮中=「きゅうちゅう」と読み、皇帝の住む宮殿のなか。  及ばない=「およばない」と読み、同じように優れてはいない。同じではなく劣っている。  均整=「きんせい」と読み、全体の形がよくつり合って整っていること。  とれる=調和した状態になる。  色合い=「いろあい」と読み、色の調和のぐあい。色の濃淡のぐあい。  讃える=「たたえる」と読み、ほめて言葉に出す。 

いわれ(歴史)と重要度

開元天宝遺事(かいげんてんぽういじ)。   重要度=☆☆☆   

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