●堪忍の忍の字が百貫する

読み(ひらがな)

かんにんの にんのじが ひゃっかんする。

意味

我慢をすることは、大きな価値がある、ということのたとえ。

解説

たとえば、怒りの気持ちが大きくなった時、その感情をおさえることは、 目的をかなえるために役に立つ、ということのようです。 気に入らないことがあったからといって、怒りの気持ちを外に出してしまうと、 目的としていたことが台無しになってしまう、ということと思います。 たえしのぶことをあらわす「忍」という字は、100カンの値打ちがある、 ということから生まれたことわざで、100カンは現在のお金にすると 約150万円から250万円ぐらいの価値があるようです。 百貫は10万文ですから、一文を15円から25円として計算すると数百万円になります。 また、このことわざは、「堪忍五両」とも言います。

重要語の意味

堪忍=「かんにん」と読み、@苦しい場合などに、たえしのぶこと。A他人の間違いなどを許すこと。  字=「じ」と読み、言葉をあらわすための記号。目で見て言葉を知るためのもの。文字。  百貫=「ひゃっかん」と読み、100カン。現在のお金にすると約150〜250万円ぐらいの価値。  堪=たえる。もちこたえる。こらえる。がまんする。  忍=しのぶ。こらえる。ゆるす。  我慢=「がまん」と読み、感情をおさえて堪えること。  価値=「かち」と読み、目的をかなえるために役立つ性質。  怒り=「いかり」と読み、はらをたてること。いかること。  感情=「かんじょう」と読み、喜怒哀楽などの心のあらわれ。  目的=「もくてき」と読み、めざすこと。もとめること。  役に立つ=「やくにたつ」と読み、目的をかなえるために適している。  台無し=「だいなし」と読み、物事がだめになること。  忍ぶ=「しのぶ」と読み、がまんする。感情をおさえる。感情が表にあらわれないようにこらえる。  貫=「かん」と読み、お金をかぞえる時の単位。一貫は1000文。  文=「もん」と読み、お金の単位。現在の価値にすると約15〜25円。寛永通宝。  両=「りょう」と読み、お金の単位。四貫。4000文。 

いわれ(歴史)と重要度

世話支那草(せわしなぐさ)。   重要度=☆☆☆   難易度=ふつう

スポンサードリンク

堪忍
02←[03]