●諸法無我

読み(ひらがな)

しょほう むが

意味

この世界の全てのものは、ただ1つの固定されたもの によって成り立つのではなく、いろいろな原因を伴う縁によって成り立つのである、ということ。

解説

この四字熟語は、仏教の大切な言葉の1つで、この世界の全てのものは、神や霊魂(れいこん)のような ある1つの実体化されたものが作り出すのでなく、直接的または間接的に、いろいろな原因がからみ合って 作り出す、ということのようです。この熟語の「我」とは、インドに古くからある言葉 「アートマン」を意味し、自分の中にある固定された我というものに、とらわれることなく、 自身の心の中をしっかり見つめ、整えるようにしなさい、という意味が含まれているようです。 お釈迦さまが生まれた当時からあった、バラモン教の基本的な原理、「梵我一如(ぼんがいちにょ)」 を否定する言葉ではないかと考えられます。この熟語は仏教の三法印の1つです。

重要語の意味

諸法=「しょほう」と読み、@この世界のすべてのもの。A自然界の全てを作っている法則のようなもの。  無=「む」と読み、ない。  我=「が」と読み、@アートマン。ただ1つの主体となる絶対不変の自我。生気、霊魂。A唯識仏教の説く未那識のことか?。  無我=空(くう)。  縁=「えん」と読み、原因を助けて結果を生みだす働き。外部からの間接的な原因。  霊魂=「れいこん」と読み、体とは別に存在し、主体となる精神のようなもの。  実体化=「じったいか」と読み、理論のような概念を現実にあるかのように物質化すること。  心=感情、認識、意志、思い。  梵我一如=「ぼんがいちにょ」と読み、宇宙を作り出す根本原理「梵」と、人間の内部にある 「我」は同じものであるという考え方。  三法印=「さんぽういん」と読み、仏教の基本的な理論。諸行無常、諸法無我、涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)。 

いわれ(歴史)と重要度

法句経(ほっくきょう)279。  倶舎論(くしゃろん)。   重要度=☆☆☆

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諸法無我