●笑止千万

読み(ひらがな)

しょうし せんばん

意味

非常にばかばかしくて、笑ってしまうような愚かなこと。

解説

普通の人から見て、あまりにもばかばかしくて話にならない ようなことを言うようです。また、 愚かすぎて気の毒に思ってしまうような場合にも 使われるようです。 漱石の「こころ・先生と遺書」では、次のように使われています。 「あなたがたから見て笑止千万なことも、その時の私には、じっさい 大困難だったのです」。

重要語の意味

笑止=「しょうし」と読み、@ばかばかしくて笑うべきこと。A気の毒なこと。B困ったこと。  千万=「せんばん」と読み、前にある語を強めるための言葉。  笑=わらう。あざわらう。  止=ねもと。あし。ようす。  千=せん。数の多いこと。  万=大変多い。なみなみでない。  非常=「ひじょう」と読み、程度が普通でないようす。  笑う=「わらう」と読み、おかしさから口元や心がゆるくなる。  愚か=「おろか」と読み、ばかげているようす。  気の毒=「きのどく」と読み、他人の苦しみなどに同情すること。  漱石=「そうせき」と読み、夏目漱石。小説家、英文学者。たくさんの小説を書いた近代文学の優れた人。[1867-1916]。  こころ=漱石晩年の作品。3部から成り、人間の道徳心と恋愛感情との葛藤を描いた小説。  困難=「こんなん」と読み、物事の解決が難しいこと。  先生と遺書=「せんせいといしょ」と読み、小説・こころの最後の部分。先生が私の所へ送った遺書としての手紙。 該当の熟語は29段にある。 

いわれ(歴史)と重要度

夏目漱石・こころ。   重要度=☆☆☆       難易度=ふつう。   熟語分類=標準。

笑止千万


ワクチンの真実