●文質彬彬

読み(ひらがな)

ぶんしつ ひんぴん

意味

ある人の外見と、内面的に持っているものが、よく調和しているようす。

解説

外から見たようすと、心の中に持っているものが、よくつり合いが取れている、ということのようです。 「文」と「質」の意味が、現代と少し違っていて、質が文より強いと、飾り気がなく、田舎くさくなり、 文が質より強くなると、飾り気が、ありすぎて、はでになる、ということのようです。 つまり、文としての教養と、質としての心の素朴さが、よく調和しているので、物事に対して感情的にならず、 教養に基づいた言葉と態度が、自然に表にあらわれる、ということと思います。君子のあり方を言った言葉のようです。

重要語の意味

文=「ぶん」と読み、かざり。あらわれ。洗練されていること。  質=「しつ」と読み、性質。本質。内面的なもの。  彬彬=「ひんぴん」と読み、@よく調和がとれているようす。A色が交わりあうようす。  外見=「がいけん」と読み、外から見たようす。  内面=「ないめん」と読み、精神とか心理に関すること。  調和=「ちょうわ」と読み、2つのものが対立することなく釣り合いが取れていること。  飾り気=「かざりけ」と読み、表をよく見せようとする気持ち。  田舎=「いなか」と読み、優雅さがなく品位が低いこと。都会的でないこと。  教養=「きょうよう」と読み、学問によって身についた知識が生みだす柔軟な考え方。  素朴=「そぼく」と読み、かざりけがなくいつわりのないようす。  感情=「かんじょう」と読み、五感によって生じる心の持ち方。  態度=「たいど」と読み、ある事に対面した時の動作や表情。  君子=「くんし」と読み、学識と人格がそなわった徳のある人。 

いわれ(歴史)と重要度

論語・雍也(ようや)。     重要度=☆☆☆     難易度=ふつう

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文質彬彬