●七度尋ねて人を疑え

読み(ひらがな)

ななだび たずねて ひとを うたがえ。

意味

物がなくなった時は、まず、自分でしっかりと、探してから、 他人を疑うようにしなさい、ということ。

解説

何か物が見あたらなくなった時は、妄りに人を疑うのではなく、 まず自分自身を疑って、どこかに置き忘れたりしていないか、 何度も探してから、他人のことを疑うべきであり、すぐに他人の せいにしていはいけない、といういましめのようです。 たいていの場合、自分の思い違いが多いと思います。 「七度探して人を疑え(しちどさがしてひとをうたがえ)」ともいいます。

重要語の意味

七度=「ななたび」と読み、7回。言いかえると、たくさんの回数。 「しちど」ともいう。  尋ねる=「たずねる」と読み、どこにあるかわからないものを、 探し求める。  人=自分以外の他人。  疑う=「うたがう」と読み、悪いことをしているのではないかと思う。 この場合は、盗んだのではないかと思う。   妄り=「みだり」と読み、勝手な思いつきで、すぐに考えたり、 行動したりするようす。 

いわれ(歴史)と重要度

江戸時代後期の小説、開巻驚奇侠客伝(かいかんきょうききょうかくでん)。    重要度=☆☆☆

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疑う
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