●身から出た錆

読み(ひらがな)

みからでた さび。

意味

自分が、他に対して悪い事をしたため、自分の身に、悪い結果を受けて、苦しむことのたとえ。

解説

この句は、「刀」がキーワードのようで、刀の鉄の部分を「刀身(とうしん)」といいますが、 この「身」という言葉を、自分の身とをかけて、言ったことばで、刀の鉄の部分が錆びて、 使い物にならなくなることを言っているようです。刀が錆びて使い物にならなくなるように、 自分自身に同じような、わざわいを受けることを、たとえているようです。

重要語の意味

錆=「さび」と読み、鉄などの金属が空気や水にふれて、茶色っぽく、くさっていくこと。  刀身=刀の鉄で作られた部分。刀は、他に「さや」と「つか」が必要ですが、 「さや」は、刃の部分をおさめる円筒形のもので、「つか」は手で持つ部分に相当する。

いわれ(歴史)と重要度

江戸いろはがるた。 毛吹草(けふきぐさ)。   重要度=☆☆☆

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刀(かたな)

刀は、古くから、武士などによって使われてきましたが、 現在では、ほとんど使われていません。 刀は、武器として生まれたものですが、古代では、「剣(つるぎ)」 といって、両方の面が、刃になっていて、これを、両刃(もろは)と いいます。これに対して、刀は、剣を片側だけ切れるようにしたもので、 片刃(かたは)といいますが、刃は、むかし、「な」と呼んでいたため、 「かたな」というようになったようです。 刀は、剣より、小さくして、携帯できるようにしたもののようです。


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