●木を見て森を見ず

読み(ひらがな)

きをみて もりをみず。

意味

物事の細部だけに気を取られて、全体を見失ってしまうことのたとえ。

解説

たとえば、あることを調べようとしている時、ひとつのことだけに気をうばわれて、 全体のようすを見過ごしてしまうことのようです。 ひとつひとつの木ばかりを見て、その木を構成している大きな森のようすや動きを見ないで、 大局を見失ってしまうことのようです。 大局を見失わないようにするには、どうしたらよいのでしょうか。とても難しいことと思いますが、 音吉の読んだ本「国家と教養」には、「教養こそが大局観を磨く」と 書いてありました。また、このことわざに近い四字熟語として「本末転倒」 をあげておきます。

重要語の意味

木=「き」と読み、地面に根をはって育つ幹のかたい植物。  見る=「みる」と読み、目を使って形や色を受けて、どんなものであるかを知る。  森=「もり」と読み、木がたくさん茂っているところ。森林。  物事=「ものごと」と読み、ものとこと。さまざまなこと。  細部=「さいぶ」と読み、あることの細かいところ。  気を取られる=「きをとられる」と読み、他のことに注意をうばわれる。  全体=「ぜんたい」と読み、あることの全部。  見失う=「みうしなう」と読み、見ることを失敗する。見過ごす。  見過ごす=「みすごす」と読み、見ているけれど、そのことに気づかない。見落とす。  構成=「こうせい」と読み、いろいろな部分が集まってひとつのまとまりを作っていること。  大局=「たいきょく」と読み、ある物事の全体としての成り行き。  音吉=「おときち」と読み、ことわざ学習室の管理人。当サイトを作っている愚者。  教養=「きょうよう」と読み、社会人として持つべき広い知識。人文、社会、科学、文化などの広い知識。  大局観=「たいきょくかん」と読み、物事を全体の流れとしてとらえること。正しい知見。  磨く=「みがく」と読み、努力して知見をより良いものにする。 

いわれ(歴史)と重要度

英語の"You cannot see the wood for the trees."から。    重要度=☆☆☆   難易度=ふつう

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