●金持ちと灰吹きは溜まるほど汚い

読み(ひらがな)

かねもちとはいふきは たまるほどきたない。

意味

金持ちが、財産をもっと増やそうとすると、けちになり更に卑しくなるというたとえ。

解説

お金をたくさん持っている人が、更に財産を増やそうとすると、物惜しみによって心が汚れ、品がなくなっていく、 ということのようです。 灰吹きは、たばこの吸い殻を入れておく筒のことで、その中が吸い殻で汚れてくるようすを示しているのだと思います。 お金に執着し溜め込もうとすることを戒める言葉だと思います。

重要語の意味

金持ち=「かねもち」と読み、お金や財産をたくさん持っている人。  灰吹き=「はいふき」と読み、たばこ盆についている竹の筒。(筒の中へたばこの吸い殻が溜まっていく)。  溜まる=「たまる」と読み、ものが少しずつ集まってつもる。  汚い=「きたない」と読み、@よごれている。A心が卑しい。  財産=「ざいさん」と読み、個人が持つお金や土地、建物など。  増やす=「ふやす」と読み、数が多くなるようにする。  けち=物惜しみをすること。  更に=「さらに」と読み、今までよりも。  卑しい=「いやしい」と読み、下品である。言葉や顔つきに品格がないようす。  物惜しみ=「ものおしみ」と読み、物を使ったり物を与えたりすることをいやがること。貪欲。  汚れる=「よごれる」と読み、きたなくなる。  品=「ひん」と読み、人の外にあらわれる好ましい感じ。  吸い殻=「すいがら」と読み、たばこを吸った後のかす。  筒=「つつ」と読み、細長く丸い形をしたもので、中が空(から)になっているもの。  執着=「しゅうちゃく」と読み、そのことばかりを求めようとすること。  溜め込む=「ためこむ」と読み、さかんに溜める。  戒める=「いましめる」と読み、失敗しないように注意する。  たばこ盆=「たばこぼん」と読み、たばこに火をつける火種の容器と吸い殻を入れる筒をのせるお盆。 

いわれ(歴史)と重要度

一休狂歌問答。   重要度=☆☆☆   難易度=ふつう

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