●六祖壇経
読みと(出版社)ろくそ だんきょう。 (たちばな出版)。 |
紹介と感想など禅宗は、達磨大師に始まり、恵可、僧さん、道信、弘忍、そして 恵能へと受け継がれていきました。六祖壇経は、6番目の禅師・恵能の 説法を弟子の法海が記録したもので、後の世に書き写された多くの 記録が残っているようです。つまり、この六祖恵能の説法が広く世の中で 読まれるようになり、中国では、多くの禅僧が生まれ禅が盛んになっていったということです。 説法は、韶州(しょうしゅう)の大梵寺という所で行われたようです。 恵能の生きた時代は、638年から713年です。 六祖恵能の師である弘忍の弟子として北宗禅の神秀(じんしゅう)という 僧がいて、北宗禅に対して、南宗禅の恵能が法を受け継いだということです。 禅語で有名な、「見性成仏」は、この経の中で生まれた言葉だと思います。 また、自性という語も多く使われています。本の構成は、漢文、読み下し文、 現代語訳、注釈となっています。 [総ページ数=367] |
印象に残った言葉連続的に無数の生滅をくり返し(34)。 生死事大(34)。 本来無一物(55)。 命、懸絲に似たり(60)。 以心伝心(61)。 一行三昧(83)。 正教に頓漸なし(91)。 外一切善悪の境界に於て(112)。 内自性を見て(112)。 戒香、定香、慧香(116)。 四弘誓願(126)。 一念一念(140)。 自己の本性に目ざめることができるのだ(140)。 見性(161)。 見性(167)。 見性成仏(187)。 念念無間(196)。 家に在ってもよろしい(209)。 菩提は自性に本づく(213)。 宗旨のかなめ(257)。 三科の法門(257)。 自己の本性の座を離れてはならぬ(257)。 蘊処界(267)。 汝等の自心是れ仏なり(294)。 自性を悟って世尊を見ん(295)。 一切万法は自性の中を離れずして現ずるなり(306)。 自性によって起こる(342)。 |
著者の紹介
中川 孝(なかがわ たか)。
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