●一人娘と春の日はくれそうでくれぬ

読み(ひらがな)

ひとりむすめと はるのひは くれそうで くれぬ。

意味

娘が一人だけの場合、その親は、その子を惜しんで、なかなか嫁に出そうとしないことのたとえ。

解説

春の日は、冬と比べ、だんだんと日が長くなり、日が暮れそうでなかなか暮れない、 ということと、親の大切な一人娘が育って、春のように華やかになると、その娘を 嫁に呉れそうで、呉れないという、「暮れる」と「呉れる」の2つの言葉を 掛詞(かけことば)のように使っていることわざのようです。

重要語の意味

一人娘=姉妹がなく、ひとりだけの女の人。  春の日=春頃の太陽。  暮れる=「くれる」と読み、太陽が西の空へ沈んで暗くなっていくこと。   呉れる=「くれる」と読み、自分が、相手になにかを与える。やる。この場合は、 「嫁に出す」。   掛詞=「かけことば」と読み、同じ発音で、2つ以上の意味を持つことば。 だじゃれのようなもの。古今和歌集には多く用いられた。  

いわれ(歴史)と重要度

不明。   重要度=☆☆☆

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