●琴柱に膠す

読み(ひらがな)

ことじに にかわす。

意味

規則にこだわって、融通がきかないことのたとえ。

解説

決められた約束事にとらわれて、その時に起きている状況に 応じた処置ができないことをたとえにしているようです。 琴は、琴柱の位置を動かすことによって調子を変え、演奏をするようです。 その琴柱を動かないように、くっつけてしまうので、このように言います。 琴の調子を変えられないと、その調に合った曲しか演奏できないので、 他の曲が演奏できない又は同じような曲調になってしまう、 ということだと思います。

重要語の意味

琴柱=「ことじ」と読み、琴の胴体と弦の間に置いた柱。これの位置を動かして調子を変える。  膠=「にかわ」と読み、動物の骨や皮などを水で煮たもの。接着するのに使う。  規則=「きそく」と読み、国や組織などで仕事をする時の基準として定めたこと。きまり。  こだわる=あることにとらわれて考えがかたまってしまう。  融通=「ゆうずう」と読み、その場に応じてうまく処理をすること。臨機応変。  約束=「やくそく」と読み、社会などで定められたきまり。  状況=「じょうきょう」と読み、変化していく物事のその時のようす。  処置=「しょち」と読み、状況などを見ながら、どのようにすべきかを決めること。  琴=「こと」と読み、桐の長い板で空洞を作り、それに弦を張って右手につけた爪で音を出す楽器。箏(そう)。  位置=「いち」と読み、あるものが置かれる場所。  調子=「ちょうし」と読み、音楽で使われる音の高さの関係。各弦の間の音程関係を整えること。平調子、雲井調子など。  演奏=「えんそう」と読み、音楽をかなでること。  弦=「げん」と読み、琴の胴体に張り渡して音を出すための糸のようなもの。 

いわれ(歴史)と重要度

史記。   重要度=☆☆☆      難易度=ふつう

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