●五十にして四十九年の非を知る

読み(ひらがな)

ごじゅうにして しじゅうくねんの ひをしる。

意味

人生も終わりに近くなって、それまでの人生を振り返ってみると、失敗や後悔することばかりであったことに気づくこと。

解説

50才になった時、それまで生きてきた49年間を思い出してみると、 失敗が多く後悔することばかりであったことに気づいた、ということから生まれたことわざのようです。 「五十年暮らして四十九年の非は知らる=(50年も暮らせば、自然に49年間の誤りを知ることになるであろう)。」 とも言います。 このことわざは、道教や儒教の考え方がベースにあるので、一般には、なじみのない言葉かもしれません。

重要語の意味

五十=「ごじゅう」と読み、50才。  四十九年=「しじゅうくねん」と読み、49年間の人生。  非=「ひ」と読み、@よくないこと。正しくないこと。Aあやまち。B欠点。  知る=「しる」と読み、わかる。きづく。ものの内容を理解する。  人生=「じんせい」と読み、人が命を保って生活していくこと。  終わり=「おわり」と読み、人の一生の最後。  振り返る=「ふりかえる」と読み、過ぎ去ったことを思い出す。  失敗=「しっぱい」と読み、やってみようとしたが思うようにならなかったこと。  後悔=「こうかい」と読み、自分が過去にしたことが誤りであったと知り後で心をいためること。  気づく=「きづく」と読み、今まで知らなかったことを自分のこととして知る。自分の心の中でみとめる。  暮らす=「くらす」と読み、生活する。生計を立てる。  知らる=「しらる」と読み、自然に知ることになる。  道教=「どうきょう」と読み、老荘思想と仏教が融合した教え。  儒教=「じゅきょう」と読み、孔子の理想(仁義礼智信)を説いた教え。 

いわれ(歴史)と重要度

諌草(いさめぐさ)。   淮南子(えなんじ)。   重要度=☆☆☆   難易度=むずかしい

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五十
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