●同日の論にあらず

読み(ひらがな)

どうじつの ろんにあらず。

意味

差が大きすぎるため、比較して論ずることができない、ということ。

解説

もとの言葉には、「同じ日に論ずることができない」という意味があります。 何を論ずるかというと、功積などを比較して賞を与えるのに相応しいかどうかの 結果を述べることのようです。 昔、中国の戦国時代では、論功行賞という行事が行われていて、身分の差や 内容の程度によって、日をかえて功績の評価をしていたため、このように 表現するようです。「日を同じくして論ぜず」とも言います。

重要語の意味

同日=「どうじつ」と読み、おなじ日。  論=「ろん」と読み、物事のよいか悪いかを比較してその結果を述べること。  あらず=ではない。  差=「さ」と読み、ちがい。  比較=「ひかく」と読み、物事のちがいなどをくらべること。  論ずる=「ろんずる」と読み、物事を比較して善し悪しを説明する。  功積=「こうせき」と読み、よくやったこと。すぐれたはたらき。手柄。  賞=「しょう」と読み、ほうび。  与える=「あたえる」と読み、あげる。  相応しい=「ふさわしい」と読み、それにあたいする。それにぴったりあっている。  述べる=「のべる」と読み、口で言う。説明する。  戦国時代=「せんごくじだい」と読み、中国の紀元前403年から221年頃までの戦乱の多い諸国分裂期。  論功行賞=「ろんこうこうしょう」と読み、手柄や功積の評価をし、それに応じて賞を与えること。  行事=「ぎょうじ」と読み、日をきめて行う催し。  身分=「みぶん」と読み、社会から見た時の地位。社会的立場。  内容=「ないよう」と読み、ものを成り立たせている価値。  程度=「ていど」と読み、くらべた時の大小や優劣などの位置。  評価=「ひょうか」と読み、物事や人の価値を決めること。 

いわれ(歴史)と重要度

史記・游侠伝(ゆうきょうでん)。    重要度=☆☆☆    難易度=ふつう

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