●いざ鎌倉

読み(ひらがな)

いざ かまくら。

意味

さあ大変だ、一大事だ、という時に使うことば。

解説

この言葉が使われるようになった理由は、謡曲「鉢木」という物語が 世の中に広まったためのようです。 「鉢木」は、鎌倉時代の頃のことを描いています。 当時、佐野源左衛門という領土を持たない武士が、寒い雪の夜、 旅人の僧に、大切にしていた鉢に植えた梅と桜と松の枝を切って燃やし、 もてなし、その旅人との会話の中で、「鎌倉で一大事が起こったならば、 すぐにかけつけるでしょう」という話をしました。実は、その旅人は、 北条時頼だったのです。その後、鎌倉幕府からの招集があった時、 佐野源左衛門が鎌倉へかけつけたので、幕府は、彼に領土を与えたという話です。

重要語の意味

いざ=@人を誘う時の語。さあ。A思い切って何かを始めようとする時の語。  鎌倉=「かまくら」と読み、神奈川県にある市。鎌倉幕府があった地。  大変=「たいへん」と読み、大事件。重大なようす。  一大事=「いちだいじ」と読み、急いでしなければならない重大な出来事。  謡曲=「ようきょく」と読み、能の文章や台本。  鉢木=「はちのき」と読み、所領を失っていた武士が雪の夜旅の僧をもてなした話。昔、舞台で上演された演劇。  鎌倉時代=「かまくらじだい」と読み、1185年から1333年までの約150年間。最初の武士による政府。  佐野源左衛門=「さのげんざえもん」と読み、鎌倉幕府の御家人。上野の国佐野の領主。  領土=「りょうど」と読み、昔、武士が所有し統治していた土地。  鉢=「はち」と読み、植木を植えるためのうつわ。  かけつける=急いで目的地に着く。  北条時頼=「ほうじょうときより」と読み、鎌倉幕府五代執権。最明寺殿。建長寺を創建した人。[1227-1263]。  鎌倉幕府=「かまくらばくふ」と読み、源頼朝が開いた武士による政府。  招集=「しょうしゅう」と読み、多くの人を呼び出して集めること。  上野=「こうずけ」と読み、古い時代の国の名前。今の群馬県。上州。 

いわれ(歴史)と重要度

鉢木(はちのき)。    重要度=☆☆☆    難易度=ふつう

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鎌倉
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ワクチンの真実