●愛は憎しみの始めなり

読み(ひらがな)

あいは にくしみの はじめなり。

意味

人を愛する者は、常に、憎しみと隣り合わせであり、一つ間違えば、愛は恨みにも変わってしまうという 戒めの言葉。

解説

人を愛していると、知らない間に、相手に対して、何かを望んでしまい、このことが思うようにならないと、 いとしい気持ちも、にくしみへと変わってしまうということ。「愛は憎悪の始めなり」ともいうようです。

重要語の意味

愛=人や動物などに対して、大切にして、そのものの幸福を願うこと。いつくしみの心、 転じて、異性に対して、その幸福を願い、大切にしたいと思う心。恋。  憎しみ=人などを悪く思って、きらうこと。にくむ心。憎悪。

いわれ(歴史)と重要度

管子・枢言   重要度=☆☆

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管子とは

管子とは、紀元前600年ごろの中国、春秋時代に、斉(せい)という国があり、 この国の天子(国家の王様)を助けて、国の政治を行っていた「管仲」という 政治家があらわした書物と伝えられているようですが、彼1人のものでなく、 その後にも、幾人かの人により書き加えられ、修正された書物であると考えられているようです。 紀元前600年ごろですから、中国の書物としては、かなり古いものです。


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