●怨親平等

読み(ひらがな)

おんしん びょうどう

意味

敵と味方を平等にみること。

解説

敵と味方の区別をしない、ということです。 浄土宗には、どんな人であっても平等に極楽浄土に 往生できるという考え方があるようです。 このような考え方から、戦いで死んだ人を敵と味方という 区別をしないで、すべての死者の霊が、平等に極楽往生できる ように念仏を唱えて供養したことから生まれた言葉で、 時宗の総本山、清浄光寺には、戦没者の供養塔があるようです。

重要語の意味

怨親=「おんしん」と読み、憎い人と親しい人。憎むことと親しく思うこと。  平等=「びょうどう」と読み、差別がなく等しいこと。すべてのものが法のもとに於いて区別がないこと。  怨=うらむ。にくむ。  親=したしむ。なかよくする。  平=たいら。ひとしい。  等=ひとしい。そろえる。  敵=「てき」と読み、戦いをする時の相手。  味方=「みかた」と読み、対立している時の相手ではないほう。  区別=「くべつ」と読み、2つの間にある性質の違い。  浄土宗=「じょうどしゅう」と読み、無量寿経などを基本に生まれた仏教のひとつの教え。念仏宗。  極楽浄土=「ごくらくじょうど」と読み、西の彼方にあると考えられている安楽な世界。念仏によってそこへ行けると考えられている。  往生=「おうじょう」と読み、生まれ変わること。浄土に生まれること。  霊=「れい」と読み、たましい。死者のたましい。  念仏=「ねんぶつ」と読み、「なむあみだぶ」と唱えること。  時宗=「じしゅう」と読み、一遍上人が始めた浄土宗の一派。  清浄光寺=「しょうじょうこうじ」と読み、神奈川県藤沢市にある時宗の総本山。遊行寺とも言う。  戦没者=「せんぼつしゃ」と読み、戦争で死んだ人。  供養塔=「くようとう」と読み、死者の霊をなぐさめしずめるために立てた塔。 

いわれ(歴史)と重要度

浄土宗の考え方から。   重要度=☆☆    難易度=ふつう。   熟語分類=仏教

怨親平等


ワクチンの真実