●自業自得

読み(ひらがな)

じごう じとく

意味

自分が、やったことが、結果として、自分のところへ、再び、あらわれて来るということ。 普通は、悪いことを受ける場合に使うことが多いようです。

解説

元々は、仏教の基本から生まれた言葉で、良い行いをすれば、良い結果があらわれ、 悪いことをすれば、悪い結果があらわれるという原理から生まれたと考えられます。 業は、善悪にかかわらず、行いや動作そのもので、「得」は、その行いの結果として、 いいことや苦しみを受け取るという意味があると考えられます。

重要語の意味

自=自分自身のこと。みずから。  業=人が日常に行うことを原因として、次に何かを生じさせようとする力や働き。  得=えること。受けとること。 

いわれ(歴史)と重要度

十訓抄(じっくんしょう) (子供に対して、良い行いをして、悪いことをしないように、まとめられた本)。   重要度=☆☆☆

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業(ごう)

業についての、仏教の記述では、大乗仏教が生まれたころ、紀元200年ごろ、インドの僧(お坊さん)、 竜樹(りゅうじゅ)という人が、「中論(ちゅうろん)」という仏教の解説書の中で、 詳しく、書き表してるようです。また、業は、基本的に3つに分けて考えられているようで、 @身体に関する行為。A口から発せられる言葉に関するもの。B心の働きに関するもの。 とがあるようです。これらの3つの行為や働きが原因として、次に現れようとする力が生じ、 結果として、いずれかの現象が、現れてくると考えられているようです。 これらの考え方は、お釈迦さんの「縁起」という原理が基本にあるようです。

自業自得