●女賢しうして牛を売り損なう

読み(ひらがな)

おんな さかしゅうして うしをうりそこなう。

意味

女が利口ぶって出しゃばると、失敗するということ。

解説

女の人が、賢いように見せて余計なことをすると、失敗するということのようです。 もとの意味は、女の人が、賢そうに見えても、目先の利益を気にして大局を見ることができなくなり、 売れるはずの牛も売れなくなってしまう、ということのようです。 女性が男性より、損得にこだわり、感情的になりやすいことを言った、ことわざではないかと思います。

重要語の意味

女=「おんな」と読み、男ではない人。子を産む人。  賢しい=「さかしい」と読み、@利口ぶって生意気である。Aかしこい。  牛=「うし」と読み、ウシ科の動物。牛乳をしぼったり牛肉として食べたりする。  売る=「うる」と読み、お金を得るために品物などを代金と引きかえに他人にわたす。  損なう=「そこなう」と読み、何かをすることに失敗する。  利口ぶる=「りこうぶる」と読み、賢いように見せる。賢いようによそおう。  出しゃばる=「でしゃばる」と読み、しなくてもいいことをする。余計なことをする。  失敗=「しっぱい」と読み、うまくいかないこと。思ったようにならないこと。  賢い=「かしこい」と読み、頭の働きがよくて言葉や動作にすぐれている。  余計=「よけい」と読み、必要のないこと。言わなくてもいいこと。  目先=「めさき」と読み、その場。すぐその時。  利益=「りえき」と読み、もうけ。お金などを得ること。  気にする=「きにする」と読み、心がそのことに向かう。  大局=「たいきょく」と読み、物事の全体から見たなりゆき。広い視野。  損得=「そんとく」と読み、損をすることと得をすること。  こだわる=そのことばかりを考える。  感情的=「かんじょうてき」と読み、感情をすぐに外に出してしまうようす。 

いわれ(歴史)と重要度

近松門左衛門・「出世景清(しゅっせかげきよ)」。   重要度=☆☆☆   難易度=ふつう

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