●君子に三戒あり
読み(ひらがな)くんしに さんかい あり。 |
意味人格者には、一生のある時期、3つの戒めが必要となる、ということ。 |
解説君子とは、今で言えば、上に立って多くの人をまとめるリーダーのような人を含めてもいいと思います。 そのリーダーにとって必要となる戒めには、3つの時期に次のようなことを注意しなければならない、と言うことのようです。 その3つとは、血気が定まらない若い時には色欲を、血気が盛んな壮年期には 争い事を、血気が衰える老年期には欲の心を、慎まなければならない、と論語に書かれています。 血気(気力と体力の状態)による時期を3つに分け、その時期の慎み方を言ったことわざではないかと思います。 「君子に三つの戒めあり」とも言うようです。 |
重要語の意味君子=「くんし」と読み、行いが正しくて徳のある人。人格者。リーダーにふさわしい人。 三戒=「さんかい」と読み、3つの戒め。 戒め=「いましめ」と読み、慎まなければならないこと。注意すること。 人格者=「じんかくしゃ」と読み、常識が身につき道徳をわきまえ多くの人の手本となる優れた人。 リーダー=指導者。主将。 血気=「けっき」と読み、@盛んになりやすい気力。血の気。A生きてゆく力。生命力。血液と気力。 壮年期=「そうねんき」と読み、働き盛りの年。30歳から50歳くらいまで。 老年期=「ろうねんき」と読み、働き盛りを過ぎた年。年をとり老いてきた時期。 色欲=「しきよく」と読み、男女間の性的な欲望。 争い事=「あらいごと」と読み、他人を押しのけて勝とうとすること。けんか。 欲の心=「よくのこころ」と読み、欲しがる心。貪る心。 |
いわれ(歴史)と重要度論語・季氏の7。 重要度=☆☆☆ |
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