●愚を守る
読み(ひらがな)ぐ を まもる。 |
意味知恵や能力を隠して、愚かなふりをすること。 |
解説知恵や能力のある人が、その才能を隠して、わざと愚かなように振る舞うことのようです。 世の中を上手に渡ってゆくには、知識を自慢したり、自分の能力を見せつけたりすることなく、普通に振る舞うのが無難である、ということのようです。 才能があっても、あまり傲慢にならず、一歩譲って他人を立てるほうが、世間の人たちから嫌われない、ということではないかと思います。 でありますから、このことわざは、「出る杭は打たれる」という状況を避ける為の手段であると思います。 |
重要語の意味愚=「ぐ」と読み、愚かなこと。 守る=「まもる」と読み、あることを長く続ける。 知恵=「ちえ」と読み、物事をよく理解して適切に処理するちから。 能力=「のうりょく」と読み、あることを上手にやってしまうちから。 愚か=「おろか」と読み、知恵や能力がなく劣っているようす。 知識=「ちしき」と読み、本を読んだり学んだり経験したりして知っていること。 自慢する=「じまんする」と読み、自分を優れた者だと考えて得意なことを他人に見せつけること。 見せつける=自慢してわざと見せる。 無難=「ぶなん」と読み、あぶなくないこと。良くもなく悪くもないこと。 傲慢=「ごうまん」と読み、自分が賢く能力があると思って自分本位に考えるようす。 一歩譲る=「いっぽゆずる」と読み、ひけをとる。負ける。劣る。 |
いわれ(歴史)と重要度荀子(じゅんし)。 孔子家語。 重要度=☆☆ |
スポンサードリンク