●江戸の敵を長崎で討つ
読み(ひらがな)えどのかたきを ながさきで うつ。 |
意味意外な場所や、目的とは違った方法で、前に受けた恨みや、悔しさなどの 気持ちを、晴らすことのたとえ。 |
解説以前に、江戸で、恨みを受けた相手に、まったく予想もしなかった、遠い所、 長崎で会い、その恨みを晴らすことから生まれた句のようで、本来の意味は、 敵討ちのことを言っているようです。音吉の勝手な思いつきですが、 この句は、江戸時代に、幕府が、キリスト教を禁止したことと、何か 関係があるのかもしれません。また、この句は、「江戸の敵を長崎が討つ」とも言うようです。 |
重要語の意味江戸=昔の、東京の呼び名。 敵=「かたき」と読み、強い恨みを持っている相手。 長崎=九州の西部、肥前。江戸時代、出島があった所。 多分、日本人のキリスト教信者が多かったと思われる。 討つ=刀などで、人を切る。 出島=「でじま」と読み、江戸時代、鎖国のとき、ただ一つ許された貿易港。 埋め立てをして作った島で、オランダ人などが、生活していいた所。 鎖国=「さこく」と読み、江戸時代、幕府が、キリスト教禁止を目的に、 ポルトガル人の渡航を禁止し、出島に隔離。中国とオランダ以外の行き来を禁止し、 日本人も外国には、自由に行くことができなかった。 敵討ち=「かたきうち」と読み、自分の殿様や、親などが殺され、 その恨みを晴らす為、敵となる相手を殺すこと。 晴らす=恨みなどを取り除き、すっきりする。 |
いわれ(歴史)と重要度不明。 重要度=☆☆☆ |
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