●憎い憎いは可愛いの裏

読み(ひらがな)

にくい にくいは かわいいの うら。

意味

男と女の間にうまれる感情は、とてもわかりにくくて微妙なもので、 憎いという表現は、裏を返せば、愛しているという気持ちの場合もある、 ということ。

解説

この場合は、本当に憎いという気持ちとは違って、表現のしかたがあまり上手でない人 のことをたとえているのではないかと思われます。本当は相手のことが好きなのに、はずかしさや 複雑な思いから、本当に好きだという気持ちを、正直に相手に伝えられなくて、逆の言葉を言ってしまう ということではないかと思われます。実際、憎いという気持ちがあるということは、相手のことをある程度、 意識している為に生まれるのであって、何も気にしていない相手には、そのような感情は生まれて こないはずだと思います。

重要語の意味

憎い=「にくい」と読み、いやで、きらいという気持ち。  可愛い=「かわいい」と読み、大切にしたいと思う気持ち。好きな気持ち。  裏=「うら」と読み、裏を返す。  裏を返せば=「うらをかえせば」と読み、逆の言い方をすれば。  微妙=「びみょう」と読み、たくさんのことが複雑にからみ合って、簡単に表現することが 難しいようす。 

いわれ(歴史)と重要度

浄瑠璃の一つ、一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)。   重要度=☆☆

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憎い
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