●足るを知る者は富む
読み(ひらがな)たるを しるものは とむ。 |
意味今、自分の置かれている現実に満足できる人は、生活が貧しくても、心は豊かである、ということ。 |
解説他人をうらやんだりしないで、今、実際に起こっていることに、満足できる人は、心が豊かであり、 不幸を感じることがない、ということのようです。どちらかといえば、人は、他の人と比較して、 自分にないものを欲しがりますが、そのようなとらわれた心を持たず、常に、現状に満足することが 必要である、ということかと思います。なかなか難しいことですが、そのような気持ちを持つことが 大切なのかもしれません。 |
重要語の意味足る=「たる」と読み、足りる。満足する。不満に思わない。 知る=「しる」と読み、理解する。気がつく。あることがどのようなことかを自分のこととして分かる。 者=「もの」と読み、人。人間。 富む=「とむ」と読み、豊かである。 豊か=「ゆたか」と読み、みちたりている。心などが安らかなようす。 満足=「まんぞく」と読み、みたされていること。悪いこととは思わないこと。 心=「こころ」と読み、人の体内にあり、感情や思い、意志などを起し、その働きをするところ。 うらやむ=他人のよい所を見て、自分もそのようになりたいと思うこと。 現状=「げんじょう」と読み、現在起こっている状態。現在の状況。 |
いわれ(歴史)と重要度老子(ろうし)・三十三。 遺教経(ゆいきょうぎょう)。 重要度=☆☆☆ |
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