●足ることを知る
読み(ひらがな)たることを しる。 |
意味常に、自分の立場をわきまえて、満足すること。 |
解説自分の置かれた立場をよく知り、多くのことを望まないで、毎日の生活を送るということのようです。 人間の欲には限りがありませんから、それをよく知って、ものに執着することなく、欲望に支配された世界、 欲界から離れようとする心を持つことではないかと思います。 特に、見ること聞くことなどは、欲をかりたてる原因になるので注意することが大切だと思います。 このことわざの前に使われている言葉には、「満足を知らないことほど大きなわざわいはなく、ものを欲しがることほど大きなあやまちはない。」 とあります。つまり、常に欲求不満があると、心の緊張がほぐれず、不安定になり、正しい判断が、できなくなるためではないかと思います。 いやなことがあったら、すぐに忘れ、そのことを再び思い出さないのが、いいと思います。 |
重要語の意味足る=「たる」と読み、足りる。満足する。不満に思わない。 知る=「しる」と読み、@こころにとどめている。A経験する。 常に=「つねに」と読み、いつも。どんなときでも。 立場=「たちば」と読み、その人の置かれているまわりの環境。地位など。 わきまえる=よく知る。正しく認識する。 満足=「まんぞく」と読み、思っているようになって心が満たされていること。 欲=「よく」と読み、見たもの聞いたものなどを欲しいと思うこと。 執着=「しゅうちゃく」と読み、見たものなどを忘れることができなく繰り返しそのことを思い出すこと。 わざわい=悪いこと。 あやまち=まちがったおこない。 欲界=「よくかい」と読み、仏教で説く三界のひとつ。淫欲、食欲、睡眠欲などに支配された世界。三界とは、欲界、色界、無色界のこと。 欲求不満=「よっきゅうふまん」と読み、欲求が満たされないため心が不安定になっている状態。フラストレーション。 |
いわれ(歴史)と重要度老子(ろうし)・四十六。 重要度=☆☆☆ 難易度=ふつう |
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