●千慮の一失
読み(ひらがな)せんりょの いっしつ。 |
意味賢く思慮分別のある人でも、時には間違ったことをしてしまうことがある、ということ。 |
解説「千慮」には、2つの意味があり、ひとつは深く考えること、もうひとつは、いろいろな考え、 だと思います。この2つの意味から考えてみますと、賢い人であっても、たくさんの考えの中には、 1回ぐらい誤った考え方をしてしまう場合があるということで、もうひとつは、賢い人に限らず、 いろいろなことを想定して深く考え結論を出した判断であっても、誤った結論を出してしまう場合が ある、ということと思います。音吉の勝手な判断ですが、このことわざには、完璧な人など、 いない、と言っているように思えます。 |
重要語の意味千慮=「せんりょ」と読み、@深く考える。Aたくさんの考え。 一失=「いっしつ」と読み、ひとつのしっぱい。ひとつのそんしつ。 慮=深く考える。先のことをいろいろ考える。 失=うしなう。あやまる。みだれる。 賢い=「かしこい」と読み、頭の働きが優れていること。 思慮=「しりょ」と読み、いろいろなことを想定して深く考えること。 分別=「ふんべつ」と読み、世間の常識をわきまえていること。多くの経験をして正しい判断ができること。 間違う=「まちがう」と読み、@まちがいがある。Aしっぱいする。 誤る=「あやまる」と読み、@まちがう。A道理からはずれる。 限らず=「かぎらず」と読み、そのことだけではなく一般に。 想定=「そうてい」と読み、ある場面などを仮に想像してみること。 結論=「けつろん」と読み、考えたことをまとめた意見や計画。 判断=「はんだん」と読み、自分の考えをまとめて定めること。考えを決めること。 完璧=「かんぺき」と読み、欠点が全くなく立派なこと。 |
いわれ(歴史)と重要度史記。 重要度=☆☆☆ 難易度=むずかしい |
スポンサードリンク