●突然変異

読み(ひらがな)

とつぜん へんい

意味

生物の形質が突然、異なったものに変化し、これが遺伝すること。

解説

生物が、それぞれ持っている形や色、性質などは、親から子へ伝わりますが、 これが違った形や色になって伝わることを変異と呼びます。 変異には、遺伝しない環境変異と遺伝する突然変異があります。 突然変異には、遺伝子と染色体の構造上の変化が原因で起こるようです。 遺伝子の構造上の変化は、遺伝子がDNAであることが明らかになった以降、 ヌクレオチドの塩基の種類が入れ代わる現象であることが分かってきたようです。

重要語の意味

突然=「とつぜん」と読み、連続的でなく急に起こるようす。  変異=「へんい」と読み、同じ種類の生物にみられる形質のちがい。  突=にわかに。だしぬけに。  然=しかり。そのとおり。  変=かわる。  異=ことなる。  生物=「せいぶつ」と読み、いきもの。動物と植物の総称。  形質=「けいしつ」と読み、生物の形態的特徴。形や色、性質など。  異なる=「ことなる」と読み、ちがう。  変化=「へんか」と読み、形や色、性質などが変わること。  遺伝=「いでん」と読み、親の形や色、性質などが子に伝わること。  環境変異=「かんきょうへんい」と読み、生きている環境のちがいによって生まれる量的なちがい。  遺伝子=「いでんし」と読み、染色体の中で一定の順序に並んでいる遺伝形質を決める物質。DNA。  染色体=「せんしょくたい」と読み、細胞が分裂する時にあらわれる物質。遺伝子を含む。  構造=「こうぞう」と読み、いろんな物質が結合して形を作っていること。  DNA=「でぃーえぬえー」と読み、遺伝子の本体であるデオキシリボ核酸。アデニン(A)、グアニン(G)、 シトシン(C)、チミン(T)の4種の塩基を含み二重らせん構造をしている。  ヌクレオチド=ヌクレオシドにリン酸が結合した化合物。  ヌクレオシド=プリン塩基、ピリミジン塩基と糖が結合した化合物。核酸の構成物。  核酸=「かくさん」と読み、塩基と糖とリン酸から成るヌクレオチドが鎖のように結合した物質。  塩基=「えんき」と読み、核酸に含まれる環状(輪の形)の有機化合物。プリン塩基(A、G)とピリミジン塩基(T、C、U)。 

いわれ(歴史)と重要度

ドフリースの突然変異説。モルガンの遺伝子説。   重要度=☆   難易度=むずかしい   熟語分類=科学。

突然変異


ワクチンの真実