●孟母三遷
読み(ひらがな)もうぼ さんせん |
意味子供の教育には、環境を選ぶことが大切である、という教え。 |
解説子供は、周りのさまざまなことに関心を持ち、常に影響を受けやすいので、 子供の生活する周りの物事や人の状態を選ぶことが大事である、ということのようです。また、 親、兄弟姉妹、祖父母のあり方が、子供の教育やしつけに影響を与えると考えることもできると思います。 この四字熟語は、孟子の母が、幼い孟子の為に生活環境を3回、変えた、という次のような故事に基づいています。 「孟子の母は、初め墓地の近くに住んでいましたが、幼い孟子が葬式のまねをして遊ぶので、よくないと思い、 市場の近くに住むと、今度は、物を売るまねをして遊ぶので、さらに学校の近くに引っ越しました。すると、 礼儀作法や学問をまねして遊ぶようになったので、安心して学校の近くに住むようになりました。」 |
重要語の意味孟母=「もうぼ」と読み、孟子の母。 孟子=「もうし」と読み、中国、戦国時代の思想家。性善説をもとに儒教の教えを広めた人。 母=ははおや。 三遷=「さんせん」と読み、3回移り変わること。 三=3回。 遷=「せん」と読み、よそへ移る。住む所を変えること。 教育=「きょういく」と読み、学問や知識などを身につけるために教え育てること。人格を育て上げること。 環境=「かんきょう」と読み、人に影響を与えるまわりの状態。 影響=「えいきょう」と読み、あるものの働きが他のものに変化を与えること。 状態=「じょうたい」と読み、人や物事のようす。 あり方=外に現れる言動。振る舞い。ありさま。 |
いわれ(歴史)と重要度列女伝(れつじょでん)・母儀(ぼぎ)・鄒孟軻母(すうもうかぼ)。 重要度=☆☆☆ |
スポンサードリンク