●蟻の穴から堤も崩れる
読み(ひらがな)ありの あなから つつみも くずれる。 |
意味小さな油断や不注意などから、大きな失敗や損害を引き起こすこと、のたとえ。 |
解説あまり気にもならないわずかなことに注意をしなかったため、それが原因となって、 全く思うようにならなかったり、大切なものなどをこわしてしまうことのたとえのようです。 蟻が作った小さな穴であっても、何もしないで、そのままにしておくと、やがて、それが原因となって、 しっかりと作ったはずの大きな土のかたまりも、こわれてしまう、ということから生まれたことわざのようです。 「蟻の一穴天下の破れ(ありのいっけつてんかのやぶれ)」=ありが作った小さな穴が国家の乱れを引き起こす、 とも言うようです。これに似たものに、「大事は小事より起こる」ということわざがあると思います。 |
重要語の意味蟻=「あり」と読み、地面を歩くとても小さな虫。土の中などに穴を掘って生活している動物。 穴=「あな」と読み、動物や虫などが地面の中にほった部屋のようなもの。虫の住むところ。 堤=「つつみ」と読み、湖や川の水が外に出ないように作った高いもの。土や石などを積み上げて作る。 崩れる=「くずれる」と読み、ある形をしていたものが砕けてこわれる。 油断=「ゆだん」と読み、安心して気をゆるめること。注意をしないこと。 不注意=「ふちゅうい」と読み、注意が足りないこと。注意が少ないこと。 失敗=「しっぱい」と読み、やてみたが思っていたようにならないこと。 損害=「そんがい」と読み、ものなどがこわれてだめになること。 引き起こす=「ひきおこす」と読み、悪いことなどを発生させる。 天下=「てんか」と読み、国家。世の中。 破れ=「やぶれ」と読み、乱れること。こわれること。 |
いわれ(歴史)と重要度韓非子(かんぴし)。 重要度=☆☆☆ |
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