●貧僧の重ね食い

読み(ひらがな)

ひんそうの かさねぐい。

意味

貧乏で食べるものに困った者が、同時にたくさんの食べ物をたべることのたとえ。 又、いつもいいことが、ないのに、まとめていいことが起きてしまうことのたとえにも使うようです。

解説

貧しい僧侶(寺の住職)が、同時に、2つの食事(斎)を受けることから生まれた句。 「貧僧の重ね斎」(ひんそうの かさねどき)とも言うようです。

重要語の意味

貧僧=暮らしにゆとりがなく仏教の修行をしている者。  食い=「くい」と読み、食べ物をかんで、食べること。「食べる」よりいいかげんな言い方。  斎=「とき」と読み、@僧侶が食事をすること。A法事の食事。B精進料理。

いわれ(歴史)と重要度

大阪(中京)いろはがるた。   毛吹草(けふきぐさ)。   重要度=☆   超古風

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斎とは、「い」、「さい」、「とき」、「ゆ」などと読み、いろいろな意味があるようですが、 およそ、「けがれがなく、神聖な」という意味があるようです。 「とき」としての元々の意味は、仏教の修行者の戒めの1つであった食事のとり方に関して、 定められたもので、「食べるとき」という意味があるようです。 出家した僧侶は、正午より前(午前中)にしか、食事をしてはならないという規則があり、 この食事を「食べるとき」として、その「とき」が、「斎」に当てはめられたようです。 昔の出家者は、朝と正午の2回だけ食事を取り、夜の食事は禁止されていたようです。 ちなみに、朝の食事は「粥(しゅく)」といい、昼の食事を「斎(とき)」と呼ぶようです。

食う
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