●羹に懲りて膾を吹く
読み(ひらがな)あつものに こりて なますをふく。 |
意味前の失敗に、こりて、必要以上に、用心することのたとえ。 |
解説熱いい汁ものを食べる時、やけどをした人が、その失敗を悔しく思い、2度と同じことをしたくないと用心し、 冷たい酢のものを(熱いものと勘違いして)吹いて冷まして食べる、という、笑い話のようなことから生まれたことわざのようです。 失敗は、次に何か同じようなことをする時に、大切な経験として役に立ちますが、あまり用心しすぎるのは良くないのかもしれません。 |
重要語の意味羹=「あつもの」と読み、野菜や肉などを使った熱いしるもの。熱い吸い物。 懲りる=「こりる」と読み、失敗などを悔やんで、その失敗を2度としないように強く思うこと。 膾=「なます」と読み、@魚介類の生の肉を細く切り酢に浸した食べもの。Aだいこんとにんじんを細く切った酢のもの。 吹く=「ふく」と読み、口の先を少しとがらせて息で風を起こすこと。熱いものを冷ます時にする行為。 失敗=「しっぱい」と読み、試してみたが思ったようにうまくできなかったこと。 必要以上に=「ひつよういじょう」と読み、なくてはならないが多すぎるようす。 用心=「ようじん」と読み、悪いことが起こらないよう気をつけること。 汁もの=「しるもの」と読み、熱いだしのお湯の中に野菜や魚介類などを入れ塩やしょうゆ、味噌などで味付けしたもの。吸い物。 やけど=熱いものに触れて傷をつけること。 経験=「けいけん」と読み、五感によって実際に体で感じた記憶や知識。 |
いわれ(歴史)と重要度中国古典の楚辞(そじ)九章、惜誦(せきしょう)。 重要度=☆☆☆ |
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