●父は子の為に隠し、子は父の為に隠す
読み(ひらがな)ちちは このために かくし、こは ちちのために かくす。 |
意味父は子供が悪いことをしても、その子供のことをかばい、子供は父が悪いことをしても、その父のことをかばう、ということ。 |
解説親子は、悪いことをしたとしても、お互いにかばい合うのが人情である、ということのようです。 このとわざには、次のような故事があるようです。『中国の楚(そ)の国の人が、孔子に 「私の村には正直者がいて父が羊を盗んだので、その息子が証人となって、父の罪を訴えました。」と言ったことに対して、 孔子は「私の村ではそれとは違い、父は子の罪を隠し、子は父の罪を隠します。父と子がお互いに 相手のことを考えることが、親子の正直なあり方です。」と反論しました。』、音吉としては賛成できませんが、 このような考え方もあるようです。 |
重要語の意味父=「ちち」と読み、男性の親。おとうさん。 子=「こ」と読み、男女の夫婦から生まれた人。こども。 為に=「ために」と読み、前にある文を受けてそのことが原因として。 隠す=「かくす」と読み、外にあらわれないように秘密にする。 かばう=他の人から守ってやる。 人情=「にんじょう」と読み、人間が生まれながらに持っている思いやりなどのこころ。 孔子=「こうし」と読み、中国、春秋時代の思想家。儒教を最初に起した人。 正直=「しょうじき」と読み、うそやごまかしがないこと。 証人=「しょうにん」と読み、ある事実を明らかにするひと。 罪を訴える=「つみをうったえる」と読み、悪いことをさばいてもらうために申し出る。 反論=「はんろん」と読み、相手の言ったことに対して反対のことを言うこと。 |
いわれ(歴史)と重要度論語・子路(しろ)18。 重要度=☆ |
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