●親の因果が子に報う
読み(ひらがな)おやの いんがが こにむくう。 |
意味親が行った悪いことは、その子供に及び、結果として、 何の罪もない子供が、苦しむこと。 |
解説このことわざは、仏教的考え方、「以前に行った善悪が原因となって後の結果として、良い事や 悪い事が現れてくる」という「因果(いんが)」のことを言っている言葉のようです。 この場合の因果とは、悪い行いの報いとしての子供の不幸を取り上げていますが、 良い行いをした場合の報いも、あると思われます。別の言い方として、 「親の罰は子に当たる(おやのばちはこにあたる)」ということわざもあるようです。 音吉は、このことわざをなんとなく聞いたことがあるように思いますが、詳しく知ったのは、 今回が初めてで、こんなことわざがあったのかと、おどろいています。 |
重要語の意味親=子を産み、その子を育てて、やしなっていく人。父や母。子を持つ者。 因果=「いんが」と読み、前に行ったよしあしが原因となり、 のちになってその結果のよしあしが現れること。原因と結果。 子=親から、生まれてきた人。子供。 報う=「むくう」と読み、むくいる。 罪=「つみ」と読み、道理に反した悪い行い。 むくいる=受けた行いなどに対して、それと同じようなことを返す。 善悪=「ぜんあく」と読み、善と悪。善いことと悪いこと。 罰=「ばち」と読み、人の悪い行いに対する神仏のこらしめ。 普通、「ばちがあたる」という言い方をする。「ばつ」とも読む。 ばつ=悪い行いに対するこらしめ。 |
いわれ(歴史)と重要度江戸後期、曲亭馬琴(きょくていばきん)の旬殿実実記(しゅんでんじつじつき)。 重要度=☆☆☆ |
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