●恩を仇で返す

読み(ひらがな)

おんを あだで かえす。

意味

親切にされた人に対して、感謝するのではなく、害を加えるような振る舞いをしてしまうこと。

解説

ある人から親切にされ、いろいろとお世話になったにもかかわらず、その人に対して、 怨みでもあるかのように、ひどい行為をして、恩人を傷つけてしまうこと。こういう行為は、 人間として、常識はずれで、許しがたい振る舞い、という意味が含まれているようです。 音吉も、もしかしたら気がつかないところで、こんなことをしていたかもしれませんので、 気をつけないといけません。この句は、単に「恩に仇」とも言います。

重要語の意味

恩=「おん」と読み、いとしい気持ちや、親切な心から、他人への 気くばりや、めんどうをみること。特に親や目上の人の世話。  仇=「あだ」と読み、うらみを含んだふるまいの結果、 人に害を与え、傷つけてしまうこと。  返す=人から受けた行いを、反対に、こちらから、その人に向けて、 何かをしようとすること。  振る舞い=「ふるまい」と読み、思うがままに、行動すること。 

いわれ(歴史)と重要度

歴史書、春秋の注釈書、「春秋左氏伝(しゅんじゅうさしでん)」。   重要度=☆☆☆

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