●琴線に触れる

読み(ひらがな)

きんせんに ふれる。

意味

あることに接した時、そのことに共鳴して、深く感動をすること。

解説

あることを見たり聞いたりした時、そのことが自分の心の中の体験と一致して、強い感動を受けることのようです。 琴の音は、ひとつの弦を弾くと他の弦が共鳴して響くので、この音の響きのようすをたとえたのだと思います。 つまり、あることに接することが、琴のひとつの弦をつまびくことであり、そのことによって、心の中にある 過去の経験した記憶が浮び上がってくるようすが、琴の他の弦が同じように振動して響きが広がっていくようすに対応させているのだと思います。 経験したことは、無意識も含まれますから、あまり意識することがなくても、美しい風景や美しい芸術作品などに 触れた場合、微妙に感じる心の中の動きも含まれていると思います。

重要語の意味

琴線=「きんせん」と読み、琴の弦。  琴=「こと」と読み、日本の比較的大きな弦楽器。箏。木の長い胴の表面に13本の弦を張り爪で弦をはじいて音を出す楽器。 弦の調律がユニゾン、オクターブ、4度、5度の関係にあるのでよく共鳴する。  触れる=「ふれる」と読み、さわる。  接する=「せっする」と読み、まじわる。あう。  共鳴=「きょうめい」と読み、@振動するものが他の振動によって同じように動くこと。A他人の考えなどに同調すること。  感動=「かんどう」と読み、あるものに接して心が動かされること。  体験=「たいけん」と読み、実際に自分の体で経験すること。  一致=「いっち」と読み、同じになること。  受ける=「うける」と読み、身にこうむる。  弾く=「ひく」と読み、弦を指やつめではじく。  弦=「げん」と読み、琴やギターなどの音を出すために使う糸。  響く=「ひびく」と読み、振動がつたわる。  過去=「かこ」と読み、今より過ぎ去ったむかし。  経験=「けいけん」と読み、五感(目耳鼻舌身で感じ取るもの)を使って見たり聞いたりやってみたりすること。  記憶=「きおく」と読み、過去に経験したことを心の中にとどめて忘れないこと。  浮かぶ=「うかぶ」と読み、心の中に五感に関するイメージがあらわれる。  振動=「しんどう」と読み、ものがゆれうごくこと。音や光が波となって動くこと。  無意識=「むいしき」と読み、心の中に意識としてあらわれない脳の活動。潜在意識。  微妙=「びみょう」と読み、いろいろな要素が複雑にかかわり合っているようす。 

いわれ(歴史)と重要度

不明。   重要度=☆☆☆      難易度=むずかしい

スポンサードリンク

琴線
[01]