●知る者は言わず言う者は知らず
読み(ひらがな)しるものはいわず いうものはしらず。 |
意味物事を深くよく理解している人は、そのことを軽々しく口に出さないが、 よくしゃべる人は、本当のことをよく分かっていないためである、ということ。 |
解説この句は、中国の古典、「老子」という書物に載っている言葉で、 この言葉に続けて、次のような意味が書いてあります。 「本当に物事の真理を理解している人は、自己主張することもなく、ただ、人の中で目立たなく 生きている。こういう人に対しては、世間の人たちが、どのように接したらいいのか分からず、 どうすることもできない存在である」ということのようです。本当の知者は、老子で言うところの 道というものをよく理解し、道と一体化しているので、世間の人にとっては、 つかみどころがない存在ですが、こういう人こそが、最も偉大であるということを言っているようです。 何かだまされているようで、音吉には、よく理解でませんが、そういうことのようです。 老子の中では、くり返し「道」という言葉を用いて、万物の存在の根源を説明しようとしています。 |
重要語の意味知る者=物事を深く理解している人。 言わず=言わない。肝心な時は発言するが、むやみ、やたらには発言しない。 言う者=よくしゃべる人。 知らず=知らない。 真理=本当の道理。本当に正しい理由やすじみち。 道=「どう」と読み、「タウ」、「タオ」とも言い、 道教の「道」のことと思われる。宇宙万物は、この道に何らかの関係を持っているらしい。 「玄」(げん)とも言う。 |
いわれ(歴史)と重要度老子(ろうし)、五十六章、「和光同塵」 重要度=☆☆☆ |
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