●知命

読み(ひらがな)

ち めい。

意味

五十才をあらわす言葉。論語の「五十にして天命を知る」から。

解説

孔子が晩年に、自分の人生をふり返って述べた言葉、 「50才になって天が定めた自分の運命を知ることになった。」 ということから生まれたことわざのようです。 孔子は、15才から70才までのことを次のようにふり返っています。 「15才にして学問を志し、30才になって自分の考えを持って自立し、 40才になって迷うことがなくなり、50才にして天命を知り、 60才になって人の話を素直に聞くようになり、70才にして 思うがまま振る舞っても道を誤ることがなくなった。」と。 孔子は、73才ぐらいまで生きたようです。

重要語の意味

知=「ち」と読み、知ること。  命=「めい」と読み、天の定める人の運命。天命。  論語=「ろんご」と読み、孔子とその弟子たちのやり取りが記された書物。  天命=「てんめい」と読み、天が人に与える使命。  孔子=「こうし」と読み、中国春秋時代の思想家。儒学を確立し広めた人。[BC552-BC479]。  晩年=「ばんねん」と読み、年をとって死に近づいた頃。  述べる=「のべる」と読み、言う。  運命=「うんめい」と読み、人の意志では変えるのが難しい力のようなもの。運。  学問=「がくもん」と読み、@知識としてまとまった考え方など。A知らないことを学ぶこと。  志す=「こころざす」と読み、目的を持つ。  自立=「じりつ」と読み、他のものの力を借りないである状態を保つこと。  迷う=「まよう」と読み、どうしたらよいか分からなくなる。困ったり不安になったりする。  素直=「すなお」と読み、人にさからわないようす。  振る舞う=「ふるまう」と読み、行動する。何かをする。  道=「みち」と読み、人として為すべき正しいこと。道徳。  誤る=「あやまる」と読み、まちがえる。 

いわれ(歴史)と重要度

論語・為政四。   重要度=☆☆☆   難易度=ふつう

スポンサードリンク

知る
07←[08]

.